ビジネスデザイン学科、英語コミュニケーション学科、日本語日本文学科、心理学科の学生計21人が、女子大学生の視点から、タンザニアにあるさくら女子中学校を通じてタンザニアの女子教育を支援することを目的に活動したものです。発表した3年の石川ひかりさん、市川真珠さんは、イベントの企画や日本語教室の実施、文化祭でタンザニアからの輸入品を販売した活動を紹介しました。成果として、生徒2人の1年分の学費と寮費をまかなえるほどの収益を得たことや、さくら女子中学校の認知度向上に貢献できたことが挙げられました。
地域と防災をテーマに活動をしたプロジェクトで、3年の國谷七海さん、佐藤朱里さん、2年の石出葵さんが成果を発表しました。ファミリー防災交流会や備蓄食の試食会を実施して、参加者や地域の人との意見交換を行えたことがよかったと振り返りました。
協働先の世田谷総合支所地域振興課佐久間さんは「昭和女子大学は世田谷区と長い間、連携はあったが、学生さんが町に出て活動することは少なかった。防災という切り口で町の課題に対して提案していただいて、いい発表になったと思う」と話しました。
カルビーの「シンポテト」という商品について、女子大生に向けた販売方法を、カルビー社員の方々とプロジェクトメンバー15人が考えました。2年の梶山陽香さん、須永結衣さんは、新商品開発に携わったことでアイデアが形になっていく楽しさや持続的なSNS運営の難しさを実感したと話しました。
カルビー株式会社マーケティング本部の福原椋太さんは「店頭でどんなツールを使うか、どんなデザインの販促物を使ったらいいか考えてもらったり営業の会議に参加してもらうなど、弊社としても新しい取り組みで学びが多かった」とコメントしました。
3年の井原南実さん、1年の土肥愛さん、牧愛純さんが、山形県鶴岡市の課題を発見し、ビジネスを絡めた解決策を作り出す目的で行ったプロジェクトについて、交流会や絵ろうそくのワークショップを行ったほか、鶴岡市の中高生が訪れた外国人に向けて観光ガイドを行うことを柱としたビジネスプランを考案し、東京大学主催のビジネスコンテスト「チャレンジオープンガバナンス(COG)2022」で最終審査に残ったことを発表しました。
発表会の最後に小原奈津子学長は、「新しい視点をもつことや広い視野を身に着けることができたのではないか。何を学んだのかよく考え、さらに成長することを期待している」と締めくくりました。
※文中の学年はすべて当時。