鹿又 美羽(かのまた みう)
日本語日本文学科所属。猫の動画を見るのが癒し。
日本語日本文学科主催の学生研究発表会が2月22日、行われました。各ゼミ代表の4年生数名が自らの卒業論文を発表し、下級生にとっては所属するゼミを決める指針を得る場になります。2021年度はZoomを使用してオンライン上で開催され、希望する分野の部屋へ自身で移動する形がとられました。参加した体験をもとに紹介します。
学生研究発表会とは
学生研究発表会は、1年生から4年生まで全員が参加します。各ゼミの代表者である4年生数名が自身の卒業論文を発表し、その後質疑応答という流れになります。
日本語日本文学科は、主に3年次から言語コースと文学コースに分かれます。学生研究発表会も言語・文学と2つの専門分野に分けて行われ、1年生は興味のある分野、2年生は所属予定のゼミを念頭に興味のある分野へ参加します。
コースを跨いで参加することもできるため、「まだはっきりとした希望が定まっていない」という場合でも大丈夫です。各ゼミの雰囲気を知るきっかけにもなるため、気になる分野にはとにかく参加してみることが大切だと思います。
2つのコースに分かれた後、さらにゼミごとに専門分野が分岐していきます。種類は以下の通りです。
【言語コース】
・日本語学
・日本語教育
【文学コース】
・上代文学
・中古文学
・中世文学
・中国文学
・近代・近現代文学
・児童文学
扱われた作品紹介
筆者は文学コースの近代・近現代、児童文学に参加しました。文学コースでは、取り上げる作者もしくは作品を定め、研究することになります。実際の研究発表で使われた作品を一部紹介します。
近代・近現代文学
・谷崎潤一郎「白昼鬼語」
・太宰治「人間失格」
・遠藤周作「悲しみの歌」
児童文学
・新美南吉「久助君」もの
・上橋菜穂子「獣の奏者」
「獣の奏者」のように、ゼミによっては比較的新しい作品も扱います。その際課題になってくるのが先行研究の少なさです。実際に発表の中でも「どのように資料を集めたか」などの質問があり、以下の回答をいただきました。
- 主に国立国会図書館で文献調査をする
- メディア化などされていれば関連文献も含めて調査する
このように、研究発表会では研究過程についても質問できます。「作品を決めたきっかけ」なども聞けるので、積極的に質問すると参考になると思います。
2021年度ゼミ一覧
最後に、本年度の日本語日本文学科ゼミを一覧で紹介します。2年次に各ゼミの説明会で所属条件など詳細を知ることができます。
【言語コース】
・日本語学…須永ゼミ 嶺田ゼミ
・日本語教育…大場ゼミ 西川ゼミ
【文学コース】
◯日本文学(古典)
・上代文学…烏谷ゼミ
・中古文学…胡ゼミ
・中世文学…山本ゼミ
・中国文学…市川ゼミ
◯日本文学(近代)
・近代文学…吉田ゼミ 笛木ゼミ 山田ゼミ
・児童文学…福田ゼミ