昭和学報

昭和女子大学創立100周年記念シンポジウム「女性リーダーは世界を変える」開催


菅原 瑞季(すがわら・みずき)
現代教養学科3年の学報委員。
綺麗な風景や人が大好き。趣味は1人旅とカレー屋さん巡り。最近は動画編集にハマってます。

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 昭和女子大学は11月9日、創立100周年を記念して公開シンポジウム「女性リーダーは世界を変える」をオンラインで開催した。今春メディアで初めてジェンダー平等宣言をした朝日新聞社が共催し、全国各地から約1,000名が視聴した。
 まず、坂東眞理子理事長・総長が「リーダー像のパラダイムシフト」をテーマに基調講演を行った。続いて「未来志向のリーダーとは」をテーマに、シンポジウムではパネリストとして、花王株式会社の澤田道隆社長、ボストンコンサルティンググループ・マネージング・ディレクター&シニア・パートナーの秋池玲子氏、さらに卒業生である永山祐子建築設計代表の永山祐子氏をお招きし、大きく変化する時代に期待される女性リーダーのあり方を考えた。

女性リーダーを増やすためには

 まず、基調講演で坂東理事長・総長が、女性リーダーが少ない現実において男女ともに「アンコンシャス・バイアス」があり、これをなくすことが大前提であると強調した。また、女性リーダーを増やすメリットとして、男性では気づかない細かなところに気づくと澤田社長が述べた。
 基調講演とシンポジウムを通じて、女性リーダーを増やすために重要なこととして、大きく次の二点が印象に残った。
 第一に、「子供は母が育てるべき」という日本のアンコンシャス・バイアスを失くすべきだという指摘だ。澤田社長は、「そのためには会社全体で女性リーダーをサポートし、人が育つ環境を与えることが重要だ」として、具体的に自社の取り組みを紹介した。
 第二に、子育てにおいて「いかに周りを巻き込むか」が重要であるという点だ。二児の母でもある永山氏はプロジェクトを進行しながら同時に出産を経験している。坂東理事長も基調講演で「私一人で頑張りますではなく、助けを求める、助けを与える姿勢が大事になってくる」と強調した。

未来志向のリーダー

 今後求められるリーダー像として、「ただ、ついておいでというリーダーではなく、一緒にこの状況を乗り越えて行こう、一緒に学んでいこう」という姿勢をもったリーダーが求められるという。
 なかでも印象的だったのは、永山氏が出産前と今を比べると、事務所の規模が二倍三倍になったと話していたことだ。というのも、部下に仕事を任せるので、それぞれみんなが自分がやらなくては、この人に頼り切ってはダメだという意識が高まったり、一人一人の責任感が強まり、効率が上がったりした結果だという。

本講演を視聴して

 私は、現在の日本社会に広まっているアンコンシャス・バイアスが自分にもあり、そのために自分でも意識しないうちに諦めている部分があることに気づかされた。それは就職活動をする上でも表れていて、心のどこかで、どうせ女性はどこかでキャリアをストップして働かなければいけないのだろうと考えていた。そのため、育休制度の充実した企業を探しながら、自分のキャリアを熟考していた。
 「諦めてなにもしないと世界は何も変わらない。自分たちの行動で変えていくしかないんだ。アンコンシャス・バイアスを壊していき、社会課題に取組み、現実を変えるリーダーが求められている」。私にはこの坂東理事長の言葉が響いた。女性だからという理由でキャリアを諦めるのは違う。男女関係なく互いや周りが尊重できる環境づくりを、今後も自分たち自らが考えていくことが重要だと今は考えている。

 
 
(12/22更新) このシンポジウムの内容は、朝日新聞のウェブサイトでも公開されています。

朝日新聞 SDGs ACTION – 昭和女子大学創立100周年記念シンポジウム「女性リーダーは世界を変える」


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