授業・学生の活躍

「地方創生プロジェクト学生会議」から見えた”オンラインでの地方創生”の可能性(1)

 昭和女子大学が力を入れているプロジェクト型学修の柱の一つが、地方自治体と連携した取り組みです。コロナ禍で途切れさせないように課題と向き合っています。
 9月26日、5つのプロジェクトを紹介する「地方創生プロジェクト学生会議」をオンラインで開催しました。皇學館大学(三重県)の教員・学生も発表し、北海道から中国地方の地方自治体、大学から参加した約80人と互いに幅広く意見を交わし、オンラインでの地方創生の可能性を探りました。
 会議で発表された各プロジェクトの取り組みと、オンラインでの地方創生の可能性について2回の記事に分けて紹介します。

昭和女子大学のプロジェクト学修について

鶴岡再発見プロジェクト

 はじめに山形県鶴岡市の「鶴岡再発見プロジェクト」について、杉下亜弥香さん、 木村亜美さん、 井上由菜さん、 折原悠理さん、 今井亜美さん、前田ひとみさんが課題を見つけ、解決策を決めるまでの取り組みを報告しました。
 このプロジェクトは、大学生から20代前半の社会人を対象に、市の活性化につながるビジネスプランを検討、提案するものです。
 市が提供した様々な資料から、鶴岡市の人口減少問題、空き家件数の増加、コロナ禍でますます地方移住への関心が高まることをつなげ、移住者を増やすことで人口減少問題を解決できると考えました。現在、文化や歴史、特産品、産業について現地の人々からオンラインで話を聞き、得た知識をもとに移住に関する課題解決のプランを検討しています。

多気町プロジェクト

 次に、三重県の「多気町プロジェクト」について、清水朱莉さんが紹介しました。
 このプロジェクトは、20代~30代の多気町への関心を高めることをゴールとしています。これまで、地元中学校で観光マップ作りに携わる中学生たちと意見交換をし、現地の人々へのヒアリングを通じて、住民が感じている地域の魅力などを学んできました。今回の発表では、ふるさと納税のサイトでの情報発信など現段階で検討している具体的な施策を披露しました。

東伊豆町魅力発信プロジェクト

 静岡県の「東伊豆町魅力発信プロジェクト」は、人口減少と観光地としての知名度低下という課題に対し、解決策を検討するものです。東伊豆町は深刻な人口減少に加え、高齢化率が高く、文化の継承などが困難となっています。
 プロジェクトメンバーのの主藤彩香さんがオンライン上で東伊豆の文化体験や、講演を通じて観光面での課題を学んだことを紹介しました。発表の後、同町企画調整課の森田七徳さんは「今後、多くの先進国が少子高齢化に直面すると考えられる。日本の少子高齢化の実態をよく知ることがグローバルに活躍する上でも重要。少子高齢化の現状を観察して自分なりの課題を見つけて欲しい」と学生にエールを送りました。

久慈市インバウンド戦略プロジェクト

 「久慈市インバウンド戦略プロジェクト」は、岩手県久慈市が課題とする外国人旅行者を招き入れるための戦略を検討するものです。新型コロナウイルス感染拡大を受け、インバウンド需要の先行きが見通せない中で何ができるか、メンバーの山田萌未さんが計画を発表しました。
 現在、Instagram上で気軽に参加できる、現地の旅行券を賞品として、行ってみたいと思わせる目的でのフォトコンテストを計画しています。Instagramを通じて写真を広く集めることで、久慈市の魅力を世界発信することが目的です。本企画のPRには地元企業や観光協会、「久慈市応援隊」という地元高校生の団体にも協力を要請しています。

大学間で関連プロジェクトのつながりを目指す

 昭和女子大学の4プロジェクトに続いて、皇學館大学「農業の魅力発見!南紀みかん援農隊プロジェクト」が、みかん農家の高齢化が進む中、学生が農作業を手伝う仕組みを作る活動を報告しました。両大学の発表を聞き、参加した鶴岡再発見プロジェクトの杉下亜弥香さんは「自分たちのプロジェクトが直面している課題について、他のプロジェクトが着目した視点から再度考えてみたい」と話しています。
 また、皇學館大学から出席した現代日本社会学部の服部慈樹さんも「プロジェクト単位に留まることなく、関連のあるプロジェクト同士がつながって学生が遠方市町の懸け橋になれるとよい」とコメントしました。

オンラインの強みを発見

 「東伊豆町魅力発信プロジェクト」担当教員の豊田千明准教授は学生の発表を受け、「昨年はプロジェクトでイベントを沢山実施したために課題について落ち着いて考える時間が足りなかったように思うが、今年はコロナ禍で出来ることが制限されたからこそ、ゆっくり慎重に課題について考えられたのではないか」とオンラインでの活動を評価しました。
 また、「鶴岡再発見プロジェクト」を担当する鶴岡市商工観光部商工課の安達文和さんは「オンラインを活用したことで、対面する前に鶴岡のキーパーソンたちと関係構築ができたのがよかった」とコメントし、将来学生が鶴岡市を訪問した際に、より密なコミュニケーションができるのではないかと期待を寄せました。

 各プロジェクトの発表後、「オンラインでのプロジェクト活動のメリットとデメリット」をテーマに、プロジェクトの垣根を超えてのグループディスカッションを行いました。討議の模様は次の記事で紹介します。

次回へ続く

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