トピックス

社会への貢献を目指すプロジェクト活動の成果を発表

 昭和女子大学はプロジェクトを通じた学びに力を入れています。「2019年度昭和リエゾンセンタープロジェクト成果発表会」が2月14日、オーロラホールで開催され、130を超えるプロジェクト活動が行われている中から、6つのチームが課題解決を目指す産学官の連携を発表しました。

チームワークで達成した29駅山手線全駅模型

 「山手線全駅模型プロジェクト」でリーダーを務めた環境デザイン学科3年林千絵さん、村松ゆうさんが山手線の全29駅を模型に仕上げるまでを発表しました。「駅の成り立ちや関係性を理解し図面化、3Dモデル化」する過程で知識とスキル、グループワークを身に付けることなどを目指し、1年から3年の13人が駅ごとに担当を決めて取り組みました。
 各駅の周辺や歴史を調べて情報交換のためのチームミーティングを重ね、技術未収得の1年生も一緒にコンピューターで3D化を進めました。渋谷駅のような複雑を極める駅からシンプルな駅まで「全体であたかもそれが東京の一つの巨大駅であるかのように鑑賞」できるとして、昨年8月、新宿駅西口広場で「東京 橋と土木展」(主催・東京都建設局)で展示され、多くの来場者から注目を集めた様子も報告しました。

 林さんは、自己評価と反省として、「日常の中にも建築的発見を見出せるようになった」「普段の設計製図でも周辺環境や土地の状況を重視するようになった」という専門的な学びだけでなく、「1年生のときから先輩の姿を見て、がんばろうと刺激になった」プロジェクトならではの良さとともに、「3年生になってまとめる立場になり大変だった」と苦労も語りました。
 指導にあたった田村圭介准教授は、東京都建設局からの依頼でスタートした経緯を紹介し、2年がかりで試作を重ねたうえで「全駅完成したのは、チームワークがあったからこそ」と学生たちの連携を高く評価しました。

これまでにない取り組みで新しい来場者を開拓

 「朝小サマースクール実施プロジェクト」は、初等教育学科3年白石理穂さん、高濱藍里さんが報告しました。子どもたちの成長と笑顔につながるワークショップを目指し、例年より多くの来場者、地域の人と協力して盛り上げることなど目標を掲げました。区内の小学校6校とこども園でチラシを配布し、東急電鉄35駅の告知、さらにSNSで発信するなどで、来場者が昨年2280人から2826人と大きく増やしたことを報告しました。警察署、消防署の協力を得て、子どもたちが楽しみながら学べるワークショップを企画しました。「朝日学生新聞社の方へ連絡を忘れがちで、報告・連絡・相談の基本の大切さを学んだ」といいます。臨機応変に対応できたこと、何より子どもたちが楽しんでくれたことにやりがいを感じることができたといいます。

創立100周年を彩る和菓子に挑戦

 「和菓子100th Anniversary Sweets」プロジェクトは、昭和女子大学創立100周年記念となるオリジナル和菓子の製作に挑戦しました。管理栄養学科の3年7人、食安全マネジメント学科の3年3人が参加しています。三軒茶屋で創業99年を迎える和菓子店大黒屋の協力で、校章をモチーフとした桜型のおかきをはじめ、3種類のおかき・おせんべいを詰めたアソート型の商品をつくることにしました。
 大黒屋に商品企画を提案し、助言をもらいながら、試行錯誤を繰り返し、試作を重ねました。製作過程では、学生それぞれが得意な分野で自然と役割分担ができましたが、発表した食安全マネジメント3年の齋藤愛加さんは、「自分たちで持ち帰った課題を後回しにしてしまうことがあり、時間に余裕を持って進めていく必要があった」と反省し、「販売に向けてさらに具体的内容を詰める必要がある」と商品化の難しさを学んでいました。

オリジナル地図が地域活性につながる喜び

 「東急世田谷線50周年事業プロジェクト」は、50周年を迎える世田谷線の魅力を伝え、観光スポットとして地域を訪れてもらうことを目指しました。メンバーの現代教養学科の及川奏恵さん・舘谷朱音さん、日本語日本文学科石井七海さんたち5人が発表しました。
 まず現状の調査を始めたところ、世田谷線は他の東急沿線に比べて沿線住民以外の利用が多いことがわかりました。そこで、観光資源を発掘しようと、沿線を散策したり、世田谷線フェスの運営にも携わったり理解を深めました。その体験を通じて、10駅各駅で途中下車して訪ねてほしい店をピックアップし、絵が得意なメンバーのイラストを添えて、沿線散策マップを作りました。発表会でも配布したマップは各駅に置いて活用されています。

 この研究成果を貸切列車で発表する「pop up university」では、参加者が熱心に耳を傾け、取り組みが地域活性につながることを感じることができました。

世田谷美術館と地域をアートでつないで暮らしに豊かさを

 「Sanchart/サンチャート」は世田谷美術館と三軒茶屋、昭和女子大学をアートでつなぐプロジェクトです。芸術に接する機会の少ない方にもアートを楽しんでもらおうと、2012年にスタートしました。歴史文化学科3年の北村有唯佳さんと岩﨑由奈さんが2019年度の活動を振り返りました。
 活動の柱は2つ。一つは11月の秋桜祭です。開催間近の「奈良原一高のスペイン― 約束の旅」にちなんで教室内をスペインカラーに仕立てて雰囲気を盛り上げました。地元の菓子店シュシュクリエに闘牛クッキーを提案して販売するなど、世田谷美術館の展覧会と、地元の店とをつなぎました。もう一つの柱が、学内で開催される「三茶子育てフェスタ」でのワークショップで子ども向けにアートを楽しむ機会を提供しました。さらにリーフレットを作成して配布するなど取り組みを発表しました。
 歴史文化学科・木下亮教授、鶴岡明美准教授の指導で、2020年度からは、テンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ)と合同でおこなう「コミュニティ・アート」の授業へと発展していきます。


科学の面白さを伝える経験を活かす

 「科学の花咲く」プロジェクトは、東日本大震災復興支援のため、山形大学が主催した宮城県石巻市での科学体験イベントに、初等教育学科6人が参加し、13団体150人のスタッフと一緒に地域の子どもたちに科学の面白さを伝えました。
 科学コミュニケーターの養成、ネットワーク作り、地域や過程でできる科学体験ツールの開発、科学コミュニケーション機会の創出などを目標に取り組みました。身近な「水」にスポットをあてた、水玉コロコロの実験、水時計づくりなどで子どもたちに科学の楽しさを体験してもらいました。実験は、試行錯誤しながら何度も改善を加えて当日に臨みました。

石巻市大川小学校を訪問

 また、石巻市では、東日本大震災で全校児童の7割74人が亡くなった大川小学校を見学しました。発表した笹井美里さんたちは、「ボランティアの方からお話を伺い、震災当初の状況を知ることができた」と語り、教職を志す学生にとって、児童の命を守ることの重さを学ぶ場ともなりました。。
 イベントで「子どもたちの笑顔を増やすことができた」ことを自己評価し、「みんなで協力し臨機応変に対応できた。この経験は教職に就いたときに役立つと思う」とプロジェクトを振り返りました。

関連リンク

山手線全駅模型プロジェクトが「タモリ俱楽部」に出演します(2月7日)
Sanchart/サンチャート 活動レポート(昭和女子大学プロジェクトサイト「SLABO」)
【白數哲久准教授に聞く】科学の不思議さや面白さを子どもたちに伝える―やまがた『科学の花咲く』プロジェクト

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