昭和女子大学の敷地内に今年9月、テンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ)が移転し、両大学間の交流は日々盛んになっています。キャンパスの国際化が一気に進み、本学の学生たちは国際系学科に限らず、多国籍の学生とコミュニケーションを取る機会が増えています。
今回は、昭和女子大学人間文化学部(日本語日本文学科・歴史文化学科)とTUJの取り組みを紹介します。
人間文化学部は9月28日、TUJとの交流を目指し、第1回「日本文化ワークショップ」を開講しました。昭和女子大学人間文化学部から24人、TUJからも多くの学生が参加しました。
アダチ版画研究所から、摺師の沼辺広伸さんと解説の田﨑雅志さんを招き、浮世絵の「摺り」の過程を実演を通して学びました。質疑応答では両大学の学生から多数の質問が飛び交いました。
ワークショップ終了後には参加者を対象とした懇親会も催され、両校の学生が一緒にランチを楽しみました。懇親会には坂東眞理子 昭和女子大学 理事長・総長とブルース・ストロナク TUJ学長も駆けつけ、学生同士の交流を暖かく見守りました。
11月27日に第2回「日本文化ワークショップ」を開催する予定で、次回は「頭と身体を使って楽しむ狂言講座」とテーマに、昭和女子大学とTUJの学生がともに狂言体験を楽しむ予定です。
アートを通じた昭和女子大学とTUJの交流は、展示でも行われています。TUJにはアートギャラリーが設けられており、初の展示会となる「光葉博物館コレクション Ukiyo-e ~錦絵の誕生から北斎・広重まで~」展を、人間文化学部歴史文化学科をはじめ学芸員課程を履修している昭和女子大学生たちが、TUJ生とともに設営しました。
当初「英語が苦手」と語っていた昭和女子大学生も身振り手振りを交えながらコミュニケーションを取り、徐々にTUJ生と打ち解けていきました。
今回の展示には、昭和女子大学光葉博物館の所蔵作品が出品され、大学同士の多彩な協力関係が広がっています。