グローバル

日米アカデミックフォーラムで「日本人に求められる英語力」を議論

 昭和女子大学は9月20日、「日米比較から見た日本の高等教育の課題~日本人に求められる英語力とは~」をテーマに、テンプル大学ジャパンキャンパス (TUJ) と日米アカデミックフォーラムを共催し、全国の大学、教育関係者らが参加しました。

 フォーラムは、米国ペンシルベニア州立テンプル大学日本校であるTUJが9月に昭和女子大の敷地内に移転し、日米大学初の統合キャンパスが誕生したのを機に、両国の大学の比較を通じて日本における大学教育の課題を考えることを目指しています。昨年、「多様性時代の学生サポート―教職協働の観点から」を開催したのに続き、第2回目となります。
 まず、坂東眞理子昭和女子大学理事長・総長が「アメリカだけでなくヨーロッパでも大学では基準を満たさない学生を厳しく落とす。日本では入試の偏差値でしか大学を評価しないが、しっかり国際社会で通用する学生をしっかり育てるにはどうすればいいのか考えていきたい」とあいさつ。

 続いてブルース・ストロナクTUJ学長が、いつもの日本語ではなく、「きょうはあえて英語であいさつします。この程度の英語は理解していただきたいからです」とあいさつし、参加者にも英語を普通に使いこなすよう促しました。

 鳥飼玖美子・昭和女子大学国際学部英語コミュニケーション学科客員教授は基調講演で、日米高等教育の違いや、アメリカの潮流として異文化コミュニケーション能力の重視、「コミュニケーション能力」には文法や論理性などが欠かせないことなどを解説しました。そのうえで、日本人に求められる英語力には、主張する「内容」を伴った思考力が重要とし、ネイティブスピーカーを目指すのではなく、音とリズムを守った「わかりやすさ」と読み書きによって語彙を8000語から1万語に増やすことの大切さを指摘しました。

 続いて、柏木厚子昭和女子大学国際学科教授が、TUJとの単位互換制度や、5年間で両校の学位を取得するダブルディグリー制度などを紹介。学生アンケートに「留学」に対する誤解が蔓延していることを指摘しました。
 TUJの水沼恵美子ブリッジプログラム・アカデミックイングリッシュプログラムディレクターは、単に語学力や異文化理解力だけでなく、専門知識を活かしてグローバルに活躍するための大学であり、留学であるべきと、アメリカの大学の視点から指摘し、小中高での具体的な英語カリキュラムを提言しました。
 これらを受けたパネルディスカッションでは、井原奉明昭和女子大学英語コミュニケーション学科教授をモデレータに、パネラーにTUJ島田敬久アカデミック・アドバイジングディレクターが参加して、「英語力」向上のための課題を議論しました。
 現在、日本で力を入れている「対人伝達言語能力(BICS)」だけでなく、より高次の「認知、学習言語能力(CALP)」が求められており、そのためには、むしろ日本語で教養、思考力、理解力、論理性を身に付けることの大切さで意見が一致。さらに、「英語を」学ぶ、「英語で」学ぶ、それぞれの必要性などについて話し合いました。会場らは「日本人は質問しない。よい質問をするには?」などの質問や意見が寄せられ、熱心のこもった議論が交わされました。

参考資料(PDF、転載禁止)

柏木厚子 昭和女子大学国際学科教授 当日の資料
水沼恵美子 ブリッジプログラム・アカデミックイングリッシュプログラムディレクター 当日の資料
TUJウェブサイト内「テンプルこぼれ話」でも紹介されています。詳しくはこちら。(外部リンク・新規ウインドウ)

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