グローバル

【在学生訪問】健康デザイン学科から”昭和ボストン”留学に挑戦、アメリカの「食」を現地で学ぶ

昭和ボストンについて
ボストンにある昭和女子大学の海外キャンパス「昭和ボストン」。英語学習や専門分野を短期間で集中的に学ぶプログラムや、15週間以上留学し、語学や社会、ビジネス、芸術、ボランティアなど専門科目を学んだり、地域貢献などに参加する長期プログラムなどがあり、外国語系の学科に限らず、全学科の学生が留学できます。

 昭和女子大学にはボストンキャンパス「昭和ボストン」があります。昭和ボストンへの留学は、国際学部英語コミュニケーション学科、グローバルビジネス学部ビジネスデザイン学科などは必修ですが、それ以外の学科でも15週間の留学制度「春期・秋期15週間ボストンプログラム」があります。生活科学部健康デザイン学科で4か月間ボストン留学を体験した鷲巣有紀子さんに話を聞きました。


 私は附属昭和中学校・高等学校から、昭和女子大学で学生生活を送っています。中高部で「五修生」という、中高6年間の教育課程を5年間で修了し、6年生の1年間は昭和女子大学で学ぶ制度を利用して、高校に籍を置きながら1年早く大学で学びました。

附属昭和中学校・高等学校

五修生について
昭和女子大学附属中高の教育課程を5年間で修了し、6年生の1年間は、附属高校に籍を置きながら昭和女子大学に進学する制度。大学で余裕を持って留学や研究ができます。

 食事を作るのが好きで、幼い頃から器械体操、中高部のクラブ活動でゴルフをやっていたこともあり、「食と健康と運動」を学問として取り組む「健康デザイン学科」を選びました。食と健康の基礎知識を身につけ、実験や実習などで専門性を深めることができました。
 通常4年間の大学生活ですが、1年多く過ごせたので、大学4年次の9月~1月のあいだ、昭和女子大学が持つ昭和ボストンに留学しました。

昭和ボストン

 中学2年生で昭和ボストン、高校2年生でイギリスに短期留学したので、英語は好きでしたが、大学3年次の夏に外資系企業でインターンを経験した際に、自分が思っていることがうまく相手に伝えられず、とても悔しい思いをしました。せめて相手が思っていることをきちんと理解し、自分が考えていることが英語で伝えられたらと思ったことが、留学を決断した理由です。

昭和ボストンではレベル別の少人数クラスが編成される

 昭和ボストンでの留学生活は15週間と限られていたので、「食文化についての知識を広げたい」という目的意識を持って臨みました。

メンターのKatharine先生(右から2人目)と

 最初に授業外で専攻分野の活動をサポートしてくれるメンターの紹介で、ボストンにあるロシアやトルコ、中東やアジアなどの各地域の食品を扱うスーパーを巡り、各国特有の食べ物や食文化について学びました。その後、「アメリカ人にとって日本のお菓子の甘さは十分ではない」という仮説のもとアンケート調査を行い、日本から持参した8種類のお菓子を現地の方々に試食してもらいました。

 味や見た目、包装、大きさ、甘さの5項目を評価してもらい、食品を購入する際に重視するポイント等をたずねました。その結果、21人の現地の方々にとっても、日本のお菓子の甘さは満足できるものであるということが判りました。アメリカでは肥満や糖尿病等の疾患が社会的に深刻な問題となっているため、この結果からアメリカのお菓子類の甘さは必要以上であり、肥満、糖尿病等に対する大きな予防、解決策になりうるのではないかという興味深い考察を得ることができました。

ボランティアの仲間と

 その後「Boston Cares」というボランティア団体に入会し、毎週教会で現地のボランティア仲間達と共に給仕活動を行いました。「Community Serving」では様々な患者の病状に合わせた食事形態を作って配送しました。また、「Boston Food Bank」では、スーパーや飲食店では販売できないが、まだ十分食べられる食品を集め、低所得者の方々に安価で提供するスーパーに配送するために品目別に仕分けをするなどのボランティア活動を経験しました。

 それぞれの活動を通して、世界の格差について学んだり、自らの目で見て平等とは何か、何が求められているかを考えることができ、世界の人々が収入や環境に関わらず、健康でいられるようにしたいと、将来の大きな目標を持つことができました。英語を習得するだけではなく、専攻である食と関連した体験や学びを得ることができ、とても充実した15週間となりました。

イメージ

 4月からは、大手食品会社で研究開発職として働くことになりました。栄養士の実習が病院だったので、一般的な食品の他にも医療食を作っていることに興味を持ったことが理由の一つです。大好きなお菓子にも勿論興味はありましたが(笑)、手術の前後に食べる身体に優しい食事や、栄養が摂取しやすいように計算された病院食などに携わりたいと思っています。また留学を経験したので、支店がある海外にも何らかの形で関わりたいと考えています。

―昭和ボストンのプログラム一覧はこちら
健康デザイン学科について

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