昭和学報
朝倉 伶菜(あさくら れな)
千葉県在住。国際学部英語コミュニケーション学科3年。大学1年生の頃からイベント企画・運営の学生団体に所属し、広報を担当している。その経験からメディアに興味を持ち、ライターのアルバイトをしている。趣味はカフェ巡りと漫画を読むこと。
私は小学生の時の「英語を話せるようになりたい」という夢を叶えるために、昭和ボストンに留学しました。英語に憧れを抱き、小学4年生の頃から英会話学校に通い始めました。心の底から英語学習を楽しみました。しかし、高校に進学すると関心は徐々に薄れ、英語の勉強もテストのためだけにしていました。
そんな中、高校3年の時に転機が訪れます。進路を決める時期に、担任の先生から将来の夢を聞かれ、「英語を話せるようになりたい」と自然と答えていたのです。まだ小学生の頃からの夢を諦めきれていなかったことに自分でも驚きました。また、英語の勉強を疎かにしていたことをひどく後悔しました。
この出来事を受けて、長年の夢を叶えるべく、留学プログラムへの参加が必須の昭和女子大学の英語コミュニケーション学科へ入学する決心をしました。入学当初は5か月間、昭和女子大学の海外キャンパス・昭和ボストンで学ぶ「University」というプログラムで参加する予定でしたが、確実に英語力を身につけたかったため、10か月間昭和ボストンで学ぶ「FSP(Four Seasons Program)」への参加を決めました。
“昭和ボストン”とは
英文名は”Showa Boston Institute for Language and Culture”。
世界中から留学生が集まる学園都市ボストンにある昭和女子大学の海外キャンパス。24時間体制のセキュリティ、現地の大学院生などの女性たちがレジデントアシスタントとしてサポートする寮生活、日本語で話せる常勤ナースが勤務するヘルスルームなど、安全・安心に学ぶ環境が整っていますので、はじめての海外留学に最適です。
英語力は留学前よりも確実に上がりました。特に昭和ボストンでの学びの成果をを実感したのは、2年前期の夏季休暇中のこと。この期間は昭和ボストンではの授業がないため、多くの学生はオプションで語学学校に通います。私は、カナダ・トロントにある語学学校へ通い、同時にホームステイも体験しました。
語学学校では、よりグローバルな環境で英語を学ぶことができました。ブラジル人やスペイン人、韓国人など、学生の国籍は様々。外国人の友達がたくさんできて嬉しかったです。そして、ホームステイ先では、ホストマザーとその日あった出来事を話したり、一緒にテレビを観たりと積極的にコミュニケーションを楽しみました。
3週間のトロント生活で、昭和ボストンで培ったリスニング力とスピーキング力が実践の場で活かせたと感じました。
帰国後、自分の性格にも変化があることに気づきました。寮生活や語学学校で様々な文化の人々と交流をしたことで、1人ひとりの価値観の違いを受け入れ、平等な目線で接することができるようになりました。留学をすると英語力だけでなく人間性も身につくと思います。
私の場合は、平等な立場で人と接することができるようになったこと。同じ留学でも生活スタイルや経験したことは様々なので、変化する人間性は人それぞれだと思います。
身についた英語力と人間性は、現在の就職活動に活かされています。特に自己PRでは、留学でのエピソードや性格の変化など、語れることが増えました。本当に留学して良かったです。
将来的には、ウェブメディアを通して日本文化を海外へ発信したいです。留学する以前は、海外で働きたいと思っていました。しかし、留学を通して考えが変わりました。もちろん海外の文化も好きですが、何よりも日本の文化が好きだと気づけたのです。海外が嫌いになったわけではなく、日本の素晴らしさを改めて実感したという意味です。
日本には、人柄、和食、着物、技術、サブカルチャーなど、海外に誇れるものがたくさんあります。しかし、海外には、まだまだ日本について知らない人々がいるのが事実です。留学中にもその事実を何度か実感しました。将来、日本文化の素晴らしさを少しでも多くの人に知ってもらうのが私の新たな夢です。
違う文化の国での長期留学は心配事が多いかもしれません。私も初めての留学、初めての海外、初めての寮生活で不安だらけでした。しかし、周りには共に留学に挑戦する仲間や信頼できる先生がいます。努力した分だけ成長できる環境があります。留学に少しでも興味のある方、是非、挑戦してみてくださいね。