グローバル

本音で語り合った留学ー英語コミュニケーション学科”BLIP”を活用して

 昭和女子大学で、さまざまなことにチャレンジしている学生を紹介するシリーズ。
 今回は昭和女子大学の海外キャンパス・昭和ボストンで2016年の秋から1年間留学生活を積んだ後、引き続き2017年の秋から半年間リトアニアのヴィタウタス・マグナス大学へ認定留学した英語コミュニケーション学科3年生(取材当時)の細田美月さんに話を聞きました。
 

✎ヴィタウタス・マグナス大学とは
1922 年創立の国立大学で在学生数は約 10,000 人。芸術、宗教、経済・経営、人文、法学、音楽、政治学、社会学、自然科学などリベラルアーツ系の学部が揃う。ナチス・ドイツの迫害からユダヤ人を救った「命のビザ」で知られる杉原千畝氏が勤務した元日本領事館を利用したアジア研究センターの施設があり日本語学習者は大学・大学院あわせて約 130 人いる。

 

✎認定留学とは
認定留学とは、留学期間の在籍を休学とせず、最長1年間(2期)を限度として本学の修業年限に算入する留学のことです。つまり、卒業を延期せず4年間で卒業できるというメリットがあります。詳しくはこちら

 

 

長期に留学したくて昭和女子大学へ―「BLIP」制度

 休学しないで一番長く海外留学できる日本の大学はどこだろう?という軸で進学先を選びました。「最長1年間」をうたう大学は多いのですが、1年間では物足りないと考えていました。
 英語コミュニケーション学科には、昭和ボストンと海外協定大学と合わせて1年半も海外で学べる「BLIP(Boston Long-term Intensive Program)」があります。とても魅力的だと感じました。
 また、学生は「それほど帰国子女が多いというわけではない」というのもいいと思った点です。みんな同じスタートラインから始められるからです。
 

― BLIP制度についてはこちら

 

発言するのが当たり前ー昭和ボストンの授業

昭和ボストン

 
 私は1年次後期から昭和ボストンに留学しました。
 昭和ボストンでは発言するのが当たり前。積極的に授業に参加するよう求められます。そう聞くと委縮してしまう人がいるかもしれませんが、先生が「発言しなさい」と背中を押してくれるのですぐに慣れます。
 最初は教室の端の学生から順番に発言することから始まります。そのうちに発言することが当たり前の環境になっていきます。
 特に私は社会問題についてディスカッションするのが好きでした。ちょうどトランプ大統領の選挙があった頃に留学したこともあり、新聞を読んでみんなで意見を交わしたのが良い思い出です。
 

昭和ボストンのキャンパスを飛び出し、フィールドトリップを行うこともあります。
ボストンにある他の大学へ行くことも。これはハーバード大学でVRを活用したときの写真です。

 

「宿題が楽しかった」思い出

 学生寮は教室棟のすぐ隣。通学時間がかからないため課題や予習復習に充てる時間が多くとれました。夜中まで勉強していました。日本では大学の講義は週1回で、翌週までに課題提出となることが多い。しかし昭和ボストンでは「明日までにね」と言って課題が出される。みんなで終わらない終わらない!と言いながら夜中まで勉強したのが楽しい思い出です。

現地の人々に日本語を教えに行きました

 
 長期休暇中は昭和ボストンを離れて語学学校に行く学生もいました。学校によってはホームステイのプログラムがあります。寮生活との違いは「その家のルールを守る」こと。しかしホストファミリーは留学生との生活に慣れているので変に気を遣うことはなく、とても楽しく過ごせました。
 

休日にはレッドソックスの試合を見に行くことも。ボストンの名物です。

 

留学先だからこそ語れる本音

 リトアニアでは杉原千畝氏が有名で、現地の人たちはみんな「ああ、千畝さんね」と親しんでくれました。
 寮ではお湯が使えないハプニングにも遭いました。昭和ボストンの快適さとは一変、部屋の中でも外と同じ恰好をしないと過ごせないほど冬は寒かった。ある意味「どこでも生きていける!」自信がつきました(笑)。
 

ヴィタウタス・マグナス大学の校舎

 

ヴィタウタス・マグナス大学の図書館

 
 私はソーシャルサイエンス系の学科でメディアを学びました。昭和ボストンとは比較にならないほど高度で難しい授業でした。これは英語が難しいのではなくコンテンツが難しいということです。しっかり勉強しなくてはいけないと感じました。
 

みんなでご飯で作りました

 
 リトアニアでは、さまざまな価値観を持った人たちと出会いました。社会問題などに一般的に言われる通念そのものを疑う友達がいました。話す、時に喧嘩する、そしてまた議論するっていう友達。
 そもそも大学生活では、社会問題などを話し合ったり、一般的な通念を疑うような機会は少ない。日本では、なかなか政治や社会問題などの話題を本音では語りにくい雰囲気があると思います。
 海外で日本人とは違った価値観を持つ人がいることに気づきました。
 

「やっぱり海外が好き」は変わらない

 帰国後は在日オーストラリア・ニュージーランド商工会議所でインターンを経験しました。日豪相互の企業の関係性を深めるための組織で、インターンとして翻訳のお手伝いをしました。
 

 
 これからどうしていくか模索している途中です。あまりがつがつと出世を目指すタイプでもないし、競争心が強いわけでもない。そんな私に似合う将来とは何かを探しています。
…ただ変わらないのは、英語が好き、海外が好きということ。だから、何らかの形で海外に行きたいと思っています。
 

 

英語ができないからこそ留学するー後輩へのメッセージ

 「英語力がないから、留学はやめておこう」ではなく、留学は「英語ができないからこそ行く」ものだと思います。「英語ができるようになりたいから行く」ものです。ぜひ皆さん挑戦してください。


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