昭和学報

ボストン留学で学ぶアメリカのメディア

記者紹介

筒井みなみ(つつい・みなみ)
神奈川県在住。人間社会学部現代教養学科1年。学報委員会に入ったきっかけは新しいことを始めたかったから。外部では読売新聞とつくる学生新聞、キャンパス・スコープの編集長として活動している。趣味はB’zを聴くこと、ライブの遠征。
西浦菜々子(にしうら・ななこ)
神奈川県在住。現在、人間社会学部現代教養学科1年。学報委員に入ったきっかけは、「今まで触れてこなかったジャンルの事もやってみよう!」と思ったから。趣味はミュージカル鑑賞。
 
 大学新聞「昭和学報」で取材と記事の作成を担当するのが学報委員。複数の委員が集まり委員会を組織している。今回はふたりの委員の取材記事を紹介する。

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 留学に興味を持っている学生は多いのではないだろうか? 本学はアメリカ東海岸のボストンに自前のキャンパス「昭和ボストン」があり、短期・長期の多彩な留学プログラムがそろっている。全学科全学年の学生が夏季休暇中に参加できるボストンサマーセッションに参加した学生の中から、人間社会学部現代教養学科3年の山崎詩織さんに「アメリカン・メディア」コースの体験を聞いた。

昭和女子大学の海外キャンパス「昭和ボストン」

 ボストンサマーセッションは毎年夏季休暇に多彩なコースを実施している。2018年度は、アメリカ文化、アメリカン・ビジネスなど9つのフォーカス・グループが用意され、アメリカン・メディアは今年度新設された。
 8月13日から9月9日まで実施され、午前中は日本人を対象に教える経験豊かな教員による英語の授業があり、午後は専門分野ごとのフィールドトリップに出かける。
 昭和ボストンの学生の朝は早い。始業は8時20分から。世田谷キャンパスより40分も早く始まる。月曜日から金曜日までの週5日、1時限から3時限まで毎日同じ時間割で進む。

積極的に議論する昭和ボストンの授業風景(参考)

 1時限目は英語の授業から始まる。山崎さんのクラスは、アクティビティー形式で進んでいった。授業には‘Kahoot!‘というアプリを使う。ボストンの町を、講師の作った早押しクイズで学んだ。「授業は、基本的に日本よりも自由。それゆえ、発言がないと進まないので、日本よりも積極性が求められる」と山崎さんは言う。
 2時限目では、3時限目で行うフィールドトリップやゲストスピーカーの講演に関する事前学習を行う。
 3時限目は、外部からゲストスピーカーが来学して、アメリカのメディアの現状についての講義が行われたり、アメリカのラジオ局やテレビ局を訪れたりして、アメリカのメディアを自分の目で見て肌で感じる貴重な機会が設けられている。
 山崎さんが特に印象に残っているのは、ニューヨークで世界的な情報配信企業であるロイター本社を訪問したことだという。ロイターはセキュリティも厳しく、普通では入ることができない。ロイター訪問は、アメリカン・メディアの学生優先で、他のコース参加者はメトロポリス美術館に行っていたが、山崎さんたちはロイターのビルからタイムズスクエアを見下ろし、「個人でニューヨークに行ったのではできない体験」ができたという。

ロイター社のビルからは、タイムズスクエアを見下ろせる

ロイター社の中。スタジオを見学した時の1枚

 また、案内をしてくれたのが日本人の女性記者だったことも、山崎さんの印象に残ったという。「日本人で女性という、自分と同じ立場でキャリアを築いた話を聞けたのは、女子大の海外研修だからこそ。特に、現代教養学科では、日常の授業で女性の社会進出や女性のキャリアを考える機会が多く、自らの問題意識で考えながら話を聞くことができた」
 さらに、今年度の文化研究講座*ではニューヨークでお話をしてくださったロイターの方が制作した映画を見る機会があるだけでなく、その方が実際に来日して講演してくれるなど、学びが留学期間だけにとどまらないのも、魅力だという。

*文化研究講座とは、女性が人生を拓く力を育てるために、創立60周年記念事業として開設された「文化講座」のひとつ。文化研究講座のほか、女性教養講座や特殊研究講座がある。
学問・文化の専門領域における国内外の学者・文化人・芸術家による、講演会、音楽界などを創立者記念講堂で開催している。

 「英語に苦手意識がある人でも気負わずに参加できるのが、魅力の一つ。講師たちは、質問に対し、単語を変えながら丁寧に教えてくれるので、英語が分からないからといって置き去りにされることはなかった」
 また、気軽に海外の文化に触れられるのも、サマーセッションならではだ。知らなかった外国人の考え方に触れ、生活の違いなど文化の違いを肌で感じられたことは大きな収穫だった、と山崎さんはサマーセッションの積極的な参加を勧めた。


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