昭和学報

弥生時代の土器片を自分で取り出した!中屋敷遺跡発掘調査

 2018年9月13日~24日の12日間、神奈川県大井町にある中屋敷遺跡にて歴史文化学科小泉玲子教授の元で生徒、OG、助手さんと共に第10次発掘調査が行われました。今回行われた発掘調査についてほんの一部ですが紹介していきます!
 発掘調査は歴史文化学科の1~4年生の学生が中心になり毎年行われています。今年は総勢46名が参加しました。女子大での発掘調査は非常に珍しいです!
 私たちが発掘調査をした中屋敷遺跡は国指定重要文化財の土偶型容器が発見されたことで知られました。中屋敷遺跡は縄文時代から弥生時代に移行していく時期の遺跡で、縄文の文化と弥生の文化が混在しているためとても珍しいです。また、関東で最も早く水田農耕が始まったのではないかと考えられていて、関東での稲作導入期の生活文化の解明が主な目的です。今回の調査は昨年行われてきた調査の積み重ねとして、今後の調査に繋がっていきます。

 発掘調査の期間は12日間ありますが、参加する日は人によって異なります。私は9月17日から20日と最終日の埋め戻し作業に参加しました。先輩方の中には12日間すべての日に参加する学生もいます。また、発掘現場は昭和女子大学の研修学寮・東明学林の近くなので、私たちはそこに宿泊します。

発掘現場付近から見た東明学林

発掘現場の様子


 上の写真は今回の発掘調査で発見された土器片が見られる土坑の様子です。土坑とは人間が掘った穴のことです。その用途は貯蔵穴や埋葬など様々な用途があり、多くの遺物が発見されます。土坑は周りの土との性質や色の違いを見極めて判断し、掘り進めていきます。掘り進めていくと更に土器片や黒曜石、炭化物を発見することができます。

 この土器片も上の土坑とは別の土坑の中から発見されたものです。こちらは1つの土器が土圧によってバラバラになったと考えられます。

 発掘調査の醍醐味はなんと言っても、出てきた遺物に触ることができる点です。通常、発掘された遺物は博物館などで展示されていても、直接触れることはあまりできないと思います。しかし、発掘調査では遺物を発見したら丁寧に土を取り除き、自分の手で取り上げます。発掘調査だからこそできる貴重な経験だと思います。昨年、私が参加したときは何も発見きませんでしたが、今年は土器片をいくつか発見することができました。その嬉しさと感動は今でも覚えています!

 私たちは発掘調査に行く前に、大学で勉強会もしました。そこでは発掘調査の基礎となる機械の扱い方や図面の書き方を教わります。そこで何度も練習したにも関わらず、現場では上手くいかないことも多いです。私は昨年も参加していたので、大まかな流れは理解していたもののまだまだわからないことが多くありました。しかし、昨年はできなかったことも経験することができて、とても充実した発掘調査でした。来年も参加する予定なので、この1年間しっかり勉強していきたいです。

関連リンク

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記者紹介

菅谷 仁美(すがや ひとみ)

人間文化学部歴史文化学科2年。大学では学芸員資格と発掘が好きで考古学を中心に勉強中。趣味は散歩と手芸。

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