アカデミック

【研究室訪問】私は英語の教員ではない。コミュニケーションを教えているのだ。ー英語コミュニケーション学科 小西卓三准教授

 今回、私たちは英語コミュニケーション学科の教務部委員である小西卓三准教授にインタビューを行い、彼の人生を追うとともに、教師として、研究者として、親としての姿に接してきました。

 小西卓三准教授は奄美大島出身で教師をされていたご両親の元に三男として誕生。
 高校まで奄美大島で過ごし、大学に行くため上京。早稲田大学で英語を学ぶ。そこでESA(English Speaking Association)に入り、英語でのディスカッションなどを鍛えた。卒業後は都内の女子専門学校に講師として勤めるが退職し、カナダのウェイン州立大学の大学院に留学する。
 英語の研究を深め、様々な研究者、教授に出会い、彼らの研究に没頭する姿に憧れを抱き教師を志す。少年時代には憧れなどを抱かなかったというが、50代になっても夢中になる姿に感銘を受け、自分のやりたいと思っていた研究職に自分の人生をかけたいと感じたと言う。
 学位を2つ取得し、帰国。東海大学の総合教育センターで教壇に立ち、約5年の経験を経て昭和女子大学英語コミュニケーション学科で教鞭をとる。現在は英語によるコミュニケーション、メディアの研究を行なっている。

2018年度に彼のゼミ生により作成された”Cony”を手に持ち笑顔を浮かべる小西准教授 *Conyについては後述

小西先生による授業

 主に書籍や雑誌におけるメディアコミュニケーションについて教えている。英語はあくまでもコミュニケーションのツールとして教えており、コミュニケーション学が中心の授業である。小西先生は、ライティングやインタビュー、スピーチの方法に詳しい。そのため、授業内でもそれらを実践的に経験することができるのが特徴だ。授業内容に関連させて自身の子どものエピソードを話に挟むなど、微笑ましい一面もある。
 毎回、ゼミの授業では1つの課題文を読み、それに対するディスカッションなどを行うため、多くの知識を得ることができる。
 そして、ゼミでは、四年生が卒論、三年生が、(上記の写真で先生が持っている)Conyのような研究冊子の作成を行なっている。研究冊子は、タイトルから編集まですべて学生主体で行うため、毎年異なったものが完成する。この研究冊子制作のような他のゼミでは学べない事を経験し、ゼミ生内の仲もとても深まる。

少人数のゼミ

家族との生活と仕事の両立はどのようにしていますか?

 正直なところ、生活と仕事の両立はできていません。仕事は、自分一人の問題ではなく、周りの人にも影響することなので手は抜けない。一方で、社会から授かった子どもを、立派に育てて社会に返すことが親の役目であって、子育てにも時間をかけるべきだと思います。どちらか一方にだけ時間を費やせば他方に歪みが生じるので、両立というのはとても難しいです。
 時々、どうしたら良いのか分からなったり、忙しさのあまり体調を崩したり、社会における仕事に対する考え方や現状に疑問を抱くこともあります。ですが、子どもや、妻、職場があって、僕は人生において色々な意味で成功しすぎているとも思います。歪みや苦しみがある中でしか、喜びや楽しみは出てこないのです。

忙しい中での喜びや楽しみは何ですか?

 ものを読んで、色々な発見をし、自分で新たなものを書く時が楽しいです。新しい発見があったときは、瞬間的にパッと視界が開ける感じがして楽しいです。
 また、子どもの存在にも助けられることもあります。やっぱり子どもは可愛いですし、どんどん成長していく姿に感動します。そんな成長を見ていると、仕事が大変な時でも「くたばっていられない」と親として感じます。子どもとの時間はすごく大切です。

昭和女子大生や若者へメッセージをお願いします。

「好きなことがあるとしたら、それを必死にやるべきである」。スティーブ・ナッシュという元プロバスケットボール選手の言葉です。本当に何か好きなことがあるなら、親に反対されてもそれに賭けるべき。けれど、好きなことがない場合は、日々やっていることを好きになるのも大事だと思います。ご飯を食べる、友達と話す、学校に来る、そんな当たり前のことが、実はとても幸せなことなのです。普通であることを大事に、日々を大事にしながら大事なことが本当に大事なことであるならそこに賭けるべきということです。

 私たちは毎日いつも通りの日常を何も思わず平然と送っていると思います。しかし、世界中にはそれさえも困難な人が一生懸命に毎日を送っています。目の前にやりたい事があるのなら、自分の一生をかけてもいいと思えるようなものがあるのなら、自分の決断に責任を持ちつつも、一歩踏み出してみることもいいのではないでしょうか。また、ふと自分の人生を振り返った時に、自信を持って楽しい、幸せだと言えるような後悔のない毎日を過ごしたいと思いました。

記者紹介

村山 由佳(むらやま ゆか)
東京都在住。昭和女子大学中高部からの五修生制度を活用し、国際学部英語コミュニケーション学科3年のゼミ長(小西ゼミ)をしている。学内の部活であるダンス部AUBEに参加しており、趣味はダンス、水泳、裁縫、旅行など幅広い分野に興味を持つ。

*五修生制度は、中高6年の教育課程を5年で終え、高3の1年間は本校に籍を置きながら昭和女子大学で学ぶ制度。
詳細

朝倉 伶菜(あさくら れな)
千葉県在住。国際学部英語コミュニケーション学科3年。大学1年生の頃からイベント企画・運営の学生団体に所属し、広報を担当している。その経験からメディアに興味を持ち、ライターのアルバイトをしている。趣味はカフェ巡りと漫画を読むこと。

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