昭和女子大学 SHOWA WOMEN'S UNIVERSITY

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話す、聞く、飲み込む をサポートする

言語聴覚士

言語聴覚士は、言葉の発達が遅い、病気や障害により言いたい言葉が出てこない、聴こえにくいなど、言葉の悩みを抱える人や、食べること、飲むことに支障のある人に対して支援を行う専門職です。支援を必要とする人はたくさんいますが、言語聴覚士の数は少なく、医療施設や福祉・保健施設で、近年ますますニーズが高まっています。

コミュニケーション能力が高い女性の活躍が期待されている職種です。

学生インタビュー

ドラマ「ラヴゾング」で吃音(きつおん)を抱えるヒロインに演技指導

  • 今春、福山雅治さんが主演されたテレビドラマ「ラヴソング」に吃音に悩むヒロインが登場し、話題になりました。川端さんはヒロイン佐野さくら役の藤原さくらさんに吃音の演技指導をされたとのこと。どうしてこの話を受けられたのですか?
  • 私自身も吃音があるのですが、障害として理解されず、すごく辛かったんです。だからずっと、私と同じように吃音に悩む人の力になりたい、と思っていて。ドラマの制作者の方々は真剣に吃音を理解し、誠実に描こうとされていて、この方々の作るドラマなら、実際の吃音の当事者を勇気づけるものになる、と思えました。
  • どんな風に演技指導を?
  • 台本のさくらのセリフをすべて私が一度、読んでみせるんです。また、吃音の人はよく、スムーズに言葉が出ない時には別の言葉に言いかえるんですが、劇中でも、その言い換えがパッとできなくてもどかしく思うところを強調してもらったりしました。

右から、テレビドラマのヒロイン役に吃音の演技指導をした、昭和女子大学人間社会学部福祉社会学科3年の川端鈴笑(かわばた・すずえ)さん、幼少期に専門家のもとで吃音を軽減させるトレーニングを受けていた、同学科2年の仲川琴香(なかがわ・ことか)さん、同学科北本佳子(きたもと・けいこ)教授

「私と同じように吃音に悩む人の力になりたい、と思っていて」

  • ドラマでは、水野美紀さんが演じる言語聴覚士の指導のもと、歌を歌うことでヒロインが吃音を克服していきますよね。実際にそうした訓練があるんでしょうか?
  • 私も吃音があって、小さい時から言葉の専門家のトレーニングを受けていました。たしかに、言葉にリズムをつけて話すトレーニングはあります。言葉に集中しすぎないことでどもりにくくなるんだと思います。
  • 仲川さんに吃音があることは周囲はほとんど気づかないと思うんですが、幼いころに専門家の指導を受けたことが影響しているのでしょうか?
  • そう思います。吃音と診断されて言語聴覚士のところに通い始めたのは幼稚園の時でした。
  • 私は仲川さんとは逆で、小さい時には検査で見逃されてしまったんです。吃音についての知識や理解が、専門家とされる人のなかでもばらつきがあったんだと思います。私が吃音の障害を抱えていると専門家に認められたのは19歳になってからでした。
  • 1年生の時は辛そうでしたものね。幼い時から専門家が適切に対応してくれていれば、そんなに長く悩みつづけないで済んだかもしれないのに。
  • 吃音は治療すれば完治する、というようなものではなくて、一生つきあうものなんですよね。私の先生は吃音とうまくつきあっていくコツや考え方を教えてくれたように思います。
  • 残念ながら、私が小さい時には周りにそういう専門家はいなかったので、これからもっと、吃音を理解し、対応できる専門家が増えてほしいです。ですから、自分の大学で言語聴覚士の養成コースができると聞いて、すごくうれしくて……。期待しています!

言語聴覚士とは

言語聴覚士は、一生 活きる国家資格です。

医療系の資格で最も新しい国家資格
看護師や理学療法士などはよく知られていますが、言語聴覚士は医療系の国家資格のなかで最も新しい資格です。そのため、言語聴覚士の有資格者はまだ少なく、全国で2万5000人ほどです。
女性に適した仕事
言語聴覚士の男女比は現在、女性が約8割を占めています。コミュニケーションや言葉に関心の高い女性や、障害を抱え、困っている人の役に立ちたいと思う女性に人気のある職業です。
医療機関はもちろん、福祉・教育施設でも活躍
活躍の場は、病院やリハビリテーションセンターなどの医療機関にとどまらず、老人保健施設や聴覚障害者施設、特別支援学校といった福祉・教育分野にも広がり、今後もますます増えていくと予想されています。
出産・育児との両立が可能
出産後の復職率が高いのもこの職種の特徴です。育児中は非常勤として週2~3日程度の勤務で働き、育児が一段落したら毎日の勤務に戻るといった働き方もよく見られます。
きわめて高い就職率
社会の高齢化にともない、医療機関でも福祉施設でも言語聴覚士がさらに必要とされるようになってきていますが、人材は不足しています。そのため、国家試験合格者の就職率はとても高い水準となっています。

言語聴覚士養成コースについて

昭和女子大学は言語聴覚士養成コースを新設します。

吃音(きつおん)を始め、子どもがなかなか言葉を話し始めない、病気によって話せなくなった、 といった言葉に関する障害や、難聴、摂食・嚥下(飲み込み)に困難を抱える人を支援する専門職「言語聴覚士」(ST)は、近年ますます必要とされています。昭和女子大学に新設されるST養成コースは、ST養成の第一人者による指導と、4年制大学の福祉系学科に設置されていることが大きな特長です。

●言語聴覚士養成コース
進藤美津子 客員教授
このコースでは、何をどのように学ぶのでしょうか?
言語聴覚士は、コミュニケーションの障害やその背景となるさまざまな身体的な障害を扱います。医療チームの一員となることもあるので、言語学や医学、心理学や福祉に関する広い範囲の知識が必要とされます。
このコースでは、言語のしくみや言葉を使う人間の心理、障害者福祉の現状、障害の背景となる病気に関する知識や脳の働きに関する知識、リハビリテーションの基礎などを講義で学びます。
また、こうした障害をもつ方々の支援をするには、知識だけでなく、技術と経験が必要です。そのため、子どもの発達支援センターや、成人のリハビリテーション施設などを訪問して、実際に言語聴覚士として働いている方に直接指導を受け、検査法や指導法を学ぶ「実習」も行います。
知識を身に付ける講義と、現場で学ぶ実習の両輪で言語聴覚士の卵を養成するコースとなっています。
就職先はどのようなところが考えられますか?
大きくわけると、病院などの医療系施設への就職と、障害者福祉センターなどの福祉系施設への就職にわかれ、これらが大半です。そのなかでも、小児の発達障害を中心とした職場、成人の身体障害を中心とした職場、高齢者のリハビリテーションを中心とした職場など、さまざまな職場があるので、ご本人の関心に応じて、就職先を考えられるのがいいでしょう。 女性はコミュニケーションに関心が高く、障害を抱える人や困っている人の役に立ちたいと思われる方が多いと言われますが、言語聴覚士はまさにそうした仕事です。実際に言語聴覚士として働いている方、また言語聴覚士を目指して勉強している方にも女性が多くいらっしゃいます。
また、医師や看護師のような夜勤はなく、体力的な負担も少ないので、比較的、子育てと両立しやすい仕事ではないでしょうか。
●福祉社会学科 学科長
北本佳子 教授
昭和女子大学ならではの特徴はありますか?
言語聴覚士の養成はいろいろな専門学校や大学で行われていますが、昭和女子大学では専門の勉強だけをして最短距離で卒業してしまうのではなく、4年間のキャンパスライフも人生の大事な時間として過ごしていただけたらと思っています。昭和女子大学は教育学や栄養学、語学など多様な学問が学べる総合大学で、その分、さまざまな関心をもった学生が集まっていますから、大学で生まれる友人とのつきあいを通じて、きっと視野が広がることと思います。国際交流や留学支援にも実績のある大学ですので、海外に興味のある人にとっても豊かな環境と言えます。
また、言語聴覚士の学科は医療・保健系の学部にあることが多いのですが、本学では福祉社会学科にあり、副専攻として福祉系の科目がとれることも大きなメリットです。児童・障害者・高齢者等の福祉の知識や実践に理解のある言語聴覚士として、社会での活躍の幅がより広がることが期待できます。

昭和女子大学の言語聴覚士養成コースは、
入学から国家試験受験・就職まで、一人ひとりをサポートします。

※昭和女子大学の言語聴覚士養成コースで学ぶには、人間社会学部福祉社会学科への入学が必要です。

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