アカデミック

ビジコン優秀賞 アイデアで世界を救う―ビジネスデザイン学科 湯川ゼミ

 都内で開催された「第2回大学生CSV(共有価値創造)ビジネスアイデアコンテスト(株式会社メンバーズほか主催)」で、グローバルビジネス学部ビジネスデザイン学科湯川ゼミによるアイデアが優秀賞に選ばれた。
 応募総数は全国65件。予選を勝ち抜いた12大学15チームがプレゼンテーション方式でアイデアを発表した。しのぎを削った結果、優秀賞に入賞した湯川ゼミ5名の学生に迫る。

「大学生CSV(共有価値創造)ビジネスアイデアコンテスト」とは

 このコンテストは、収益が見込め、課題解決にもつながるビジネスプランを大学チームで提案するもので、今回が2回目。国連の「持続可能な開発目標(以下SDGs)」の17項目からテーマを選び、それらの目標をクリアするプランを提案するものだ。
 決勝では、日立製作所、日本IBM、ネスレ、キリンホールディングスなど参加企業11社12名の審査委員が、事業の完成度、インパクト、社会的影響力などを審査して上位3プランを選出した。
 それでは、湯川ゼミの学生たちはどのようなプランを提案したのか。

湯川ゼミ3年生の5名。個性的なメンバーが揃う。

食品ウェイスト問題の解決で地球を救う

 学生が着目したのは、「食品ウェイスト」問題。
 現代では、途上国の食料不足や飢餓人口の増加が問題視される一方、廃棄食品の多さも課題となっている。どうにかしてこの課題を解決したいと考えた彼女たちは、無駄を少なくするサイクル作りを目指した。
 彼女たちが着目したのは、スーパーやコンビニなどの「売れ残り」。売れ残りそうな食品を値下げして販売するが、店にいる人しか知りえないのが実情。「売れてほしい店と安く買いたい客」のすれ違いが起こっている。
 そこで彼女たちは、“値下げした商品を通知する”アプリ『CYCLE』を考案。すれ違いの解消を目指した。

「実際に企業に取材して、実現可能かどうか意見をいただきました」フットワークの軽さに驚かされる。

 しかし、彼女たちのアイデアはこれだけではなかった。

勝因となったのは、「第二の」着眼点――エネルギー問題に着手

 アプリの機能は食品ウェイストだけでなく、エネルギー問題にも果敢に挑んだものだった。
 ユーザーは「生ごみ用のバケツ」を申し込み、届いたバケツに家庭の生ごみを貯めて回収業者に渡す。回収された生ごみを肥料やバイオマスエネルギーに変えることで、エネルギー問題の解消を図ったのだ。

「アイデアで選ばれた事業計画書だと思う」。2つの課題に挑戦する仕組みを思いつけた仲間の存在を誇る。

無駄な会議はしない。お互いを信じる。

 課題に気づき、解決策を考案し、プレゼンテーションにまとめ、人の心を動かす。さぞ多くのミーティングを重ねたのだろうか。しかし、帰ってきた答えは意外なものだった。
「みんな効率良く進めたいと考えていたから、長時間の会議はしませんでした。お互いの分担を決めて、責任をもって各自で進める。そして、ゼミで意見を出しあい調整して形にしていく。お互いの得意な領域は、学寮研修やディベート大会でわかっていましたね。お互いを信じてやれた。このメンバーだからこそできたのかもしれません。」

「みんなの能力を信じられた」湯川ゼミの絆が光る。

「事業計画書」で起業の夢を現実に。

 これほどのチームだが、今後は個人プレーが続くという。
 湯川ゼミの卒業論文は「事業計画書」とされている。事業計画を立案する過程では様々な企業の専門家から意見を聞き、それぞれがテクノロジーを用いた新たな成長ビジネスを考案しなければならない。まさに起業を目指している。
 「卒業後にいつか起業する。そうした選択肢も選べるように支援しています。」湯川教授は彼女たちの背中を押す。
 まもなく開花する「社長」たちの未来を、楽しみに待とう。

教授 プロフィール

湯川 抗 教授

グローバルビジネス学部ビジネスデザイン学科
主な担当科目は「ベンチャー企業の戦略」。ベンチャービジネスやインターネットビジネスが専門。

「大学生CSV(共有価値創造)ビジネスアイデアコンテスト」受賞校

最優秀賞 高崎経済大学
優秀賞 昭和女子大学(猪瀬友花、近藤由彩、原菜摘、松村佳琳、三ヶ島麻祐子)
優秀賞 産業能率大学
決勝進出大学 学習院大学、熊本大学、慶応義塾大学、駒澤大学、産業能率大学、昭和女子大学、高崎経済大学、千葉工業大学、同志社大学、宮城大学、立教大学、立命館アジア太平洋大学

LINEで送る

FOLLOW US!
昭和女子大学の日々を発信中!
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • Youtube
昭和女子大学 〒154-8533 東京都世田谷区太子堂1-7-57
© Copyright 2003-2018 Showa Women's University All rights reserved.
© Copyright 2003-2018 Showa Women's University All rights reserved.