福祉社会研究専攻


福祉・ソーシャルワーク、国際・ジェンダー、経済・社会・地域の3領域から福祉社会を総合的に研究
福祉社会研究専攻は、グローバルな視野から、実践的でローカルな課題を探究します。現代は、福祉国家の発展により、福祉社会としての成熟を実現する時代と言われます。そのために、地方自治体や地域社会での福祉の充実には、市民の参画と協力が不可欠となってきました。名実ともに、「共生社会」とするためには、ソーシャル・インクルージョン、生活・人生の質、当事者主権などの社会的理念が問われています。こうした幅広い視野から、福祉社会における人間と社会の関係、福祉専門職のあり方、社会政策、男女共同参画、国際関係、経済等について研究をします。
特色
福祉・ソーシャルワーク
人権と社会正義、人間の尊厳を重視したより良い福祉社会の創造とこれを担う人材の育成を目指し、福祉政策、ソーシャルワーク、児童福祉、高齢者ソーシャルサービス、医療福祉等の研究を進めます。
国際・ジェンダー
福祉社会の研究に不可欠なジェンダー視点を培います。20世紀初頭の特色ある女性論や女性・ジェンダーに関する国際的動向について学び、日本の女性政策、男女平等政策、労働政策、社会福祉政策の検討を行います。
経済・社会・地域
福祉社会の形成に影響を及ぼす現代の社会経済情勢、国際関係、国家・民族・言語政策、現代生活経営論等、グローバルな視点からの研究を行います。また、人権としての居住、福祉・環境・共生・持続可能性をキーワードとした地域環境計画の理論と方法を学びます。
学生「研究テーマ」例として
- シンガポール華人の言語とアイデンティティ
―Chinese SingaporeanからSingaporeanへ― - 内モンゴル自治区におけるオヴォー復興現象と環境悪化に対する危機意識
―アラシャン盟の自然環境と官民の活動の事例として― - 日本とデンマークにおける乳幼児期の保育事情の比較
―保育の質の向上をめぐる課題の検討― - イベントを活用したまちの活性化に関する研究
―三軒茶屋と横浜の大道芸を比較事例として― - 母子生活支援施設における精神的な課題をもつ母親への就労支援に関する研究
専任教員紹介
森 ます美 特任教授 |
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志摩 園子 教授 |
国際関係論。特に、国際関係史の文脈で民族自決や国民国家の成立と地域協力の研究。研究対象地域は、ラトヴィヤを中心とするバルト3 国および環バルト海諸国地域。 |
フフ バートル 教授 |
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北本 佳子 教授 |
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常喜 豊 教授 |
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瀬沼 頼子 教授 |
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高橋 学 教授 |
医療福祉、精神保健、在宅ケア領域での社会福祉実践を研究している。特に①「障害や病を持って生きること」の意味を当事者の語りや視点から探究し、支援方法を考える②医療現場での意思決定過程をキーワードに「臨床」を考察する③専門職の人材育成の視点からスーパービジョンの方法と技術をテーマに研究している。 |
伊藤 純 准教授 |
生活者の側から要求し、創造する福祉のあり方を研究している。福祉・生活支援サービスの利用実態と生活問題について、政府統計・調査等により生活経営学視点から分析する。 |
粕谷 美砂子 准教授 |
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シム チュン・キャット 准教授 |
情報化やグローバル化、そして先進国における少子高齢化の急速な進展により、家族・学校・職場・社会などのあり方が大きく変わりつつある中、その特徴や課題を教育社会学の視点から捉えたうえで日本と諸外国の現状および今後の動向を比較研究する。 |
鶴田 佳子 准教授 |
現代社会における諸現象について都市・地域という「場」を切り口に研究を行っている。都市の中でも公共の場(広場や街路)、中心市街地の商業空間、市場を対象に現地調査・分析を行う。世界各地の都市全て研究対象となり得るが、特に東京とトルコ及び地中海地域の都市に重点をおき、比較研究する。 |
吉田 光爾 准教授 |
重い精神障がいのある方が地域で豊かに生活するためのシステムとしてのAssretive Community Treatment等のアウトリーチ支援の普及・評価について、プログラム評価理論に基づき研究をしている。 |