授業・学生の活躍

「東日本大震災を忘れない」昭和女子大学名誉教授と学生が語る思い

*本イベントは3/10(日)で終了しました。

 3月5日(火)から10日(日)まで、イベント「東日本大震災を忘れないー3.11から8年、世田谷から考える―」を開催します。これは人間社会学部現代教養学科粕谷美砂子研究室の学生3人が企画・プロデュースした内容で、世田谷区の後援を受けて世田谷美術館区民ギャラリーで行います。天野寛子名誉教授が被災地を描いたフリー刺繍なども展示しています。そして、全国・海外から届いた741枚の「松」の刺繍がタペストリーのように並び、圧巻の景色が広がっていました。

若いまなざしが見た東日本大震災の爪痕

 3.11から8年。何かできないかと粕谷准教授が呼び掛けたところ3人が立候補しました。学生たちは1月に陸前高田市と大船渡市を訪問し、復興の遅れた現実に愕然としたそうです。そして、戸羽 太(ふとし)陸前高田市長を訪問し、インタビューを行いました。
 市長は「いつまでも支援する側と受ける側という関係ではなく、被災地から学んで次の災害に生かすこと、自分のこととして捉えてほしい」と語りました。「何か支援できれば」と訪れた学生たちの震災との向き合い方が改められました。
 学生たちはこの取材をもとに、大津波に耐え残った復興のシンボル「奇跡の一本松」の保存活動や市の防災・災害対策、過疎化の進む被災地の復興計画などをまとめて映像を制作しました。3月9日に世田谷美術館のホールで陸前高田市長のインタビュー動画とともに「若い世代の私たちが今、考えること」というテーマで報告されます。

震災当時は中学生だったという学生たち

思いをつなぐタペストリー

 天野教授が2011年に被災地を訪問した時に、ある仮設住宅で暮らす被災者から手渡された手紙に「陸前高田はこんなに綺麗な街だった孫に伝えられるよう、いつか刺繍に残したい」と書かれていたことが忘れられず、被災地支援をしていた中西朝子さんと2年後に「みんなのたからもの」ししゅう高田松原プロジェクトを始めました。
 この活動は20センチ四方の布地に心の中にある「松原」を自由に刺繍で表現し、それらをつなぎ合わせて1枚のタペストリーに仕上げるというものです。岩手県内でワークショップを開催すると、活動は口コミで全国に広がりました。陸前高田でボランティア活動をした学生が海外留学すると、口コミは世界中に広がっていきました。
 そして、届いた作品はなんと741枚。これらをつなぎ合わせて完成した31枚のタペストリーは、岩手、高知、大阪、東京、兵庫、横浜、仙台、京都、長加、常滑など、各地を巡りました。

展示されたタペストリー

 この他、天野教授が手掛けたフリー刺繍画も同時に公開されています。

東日本大震災について詠んだ歌や報道写真をモチーフにした作品群
ししゅうの独特のタッチから社会性のあるメッセージが迫ってくる

 天野名誉教授は、「一文字一文字を布地に縫いつけていくと、詠んだ人たちがどのような思いで書き綴ったのか…などさまざまな感情が迫ってきました」と振り返っていました。

おだやかに作品たちを見つめる天野教授

 イベント初日には、昭和女子大学の卒業生も来場して賑わっていました。
 来場客は「刺繍にすることで、より迫るものがある」と、タペストリーや天野名誉教授の作品を振り返っていました。
 

刺繍と映像作品を通して、東日本大震災を考える

 タペストリーの展示と学生のトークサロンのほか、チャリティコンサートも開かれます。
 この企画を通して、もう一度東日本大震災を、世田谷の地から考えてみませんか。

「東日本大震災を忘れない ― 3.11から8年、世田谷から考える ―」

1.展示
天野寛子フリー刺繍画展&「みんなのたからもの」ししゅう高田松原タペストリー展
震災の報道写真・記事・短歌の刺繍40作品と全国・海外から寄せられた741枚の作品を繋いだタペストリー
〇日時 3月5日㊋から10日㊐まで、10時から18時(5日13時から10日16時まで)
〇場所 世田谷美術館(〒157-0075世田谷区砧公園1-2)区民ギャラリー A室

2.トークサロン
「“フリー刺繍”と“ししゅう高田松原”プロジェクトの経験をどう活かせるのか」
天野寛子 フリー刺繍画家・昭和女子大学名誉教授
「被災地の8年間をふりかえる」
池田公生 NPO法人夢のはな奏であい理事長
「若い世代の私たちが今、考えること」
昭和女子大学人間社会学部現代教養学科 粕谷ゼミ 学生
戸羽 太 陸前高田市長(ビデオレター)
〇日時 3月9日(土)13時から14時30分まで
〇場所 世田谷美術館 講堂

主催:「みんなのたからもの」ししゅう高田松原プロジェクト世田谷展実行委員会
代表 粕谷 美砂子 准教授(現代教養学科)
共催:(公財)せたがや文化財団 世田谷美術館
後援:世田谷区、陸前高田市、世田谷区教育委員会、陸前高田市教育委員会、(福)世田谷区社会福祉協議会、(福)世田谷ボランティア協会、昭和女子大学、光葉同窓会

現代教養学科のページはこちら

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